FOR BETTER LIFE WITH MINIMAL STYLE
東日本大震災により経験した8年間の仮設暮らしをヒントにコンパクトで移動も簡単な木製家具を作っています。2011年3月11日に発生した東日本大震災、そしてそれに伴う大津波は、東日本を中心とした太平洋沿岸地域に未曾有の被害をもたらしました。私自身も岩手県大槌町で被災し、家業であった家具店も流失。8年間に及ぶ仮設住宅暮らしを余儀なくされました。定年退職した私は少しでも地域の復興に貢献したいとの思いから、地域の木材を使った家具製作に取り組み始めました。 仮設住宅は、家族3人で4畳半二間という狭さ。 限られたスペースのなかで 少しでも快適に暮らしたいと思い 自作したテーブルワゴンが、 このミニマル家具シリーズの出発点でした。仮設住宅でダイニングテーブル代わりに使用していたワゴン木工を始めたばかりの頃 大槌のまちを見渡せる高台にて 仮設暮らしから8年後、家具製造の「とくた木工所」を開業。翌年には、工場を併設したショップ「食卓の道具TOKUTA」をオープン。また、すぐ隣には「かふぇ宿 柿栗館」をオープンしました。「食卓の道具TOKUTA」
「かふぇ宿 柿栗館」 TOKUTAでは、これからも仮設住宅のことを頭に描いて製品開発に取り組んでいきたいと考えております。大きな災害が頻発する日本。今後もさまざまな災害で不自由な仮設住宅暮らしを経験される方がいらっしゃるかもしれません。そんな時、この家具を活用していただけたら。また、ふと災害や被災者に思いを馳せるきっかけにしてもらえたならば。そんな思いをこの商品に込めて、日々制作しております。株式会社TOKUTA 代表 徳田 俊美